注文住宅の構造上の違い

注文住宅といえば一般には木造在来工法をイメージしますが、オリジナルの設計プランによって建てられた建物は全てが注文住宅となります。分譲建売住宅も新築時にはオリジナルプランで建てられていますので、注文設計により建てた住宅には変わりがないといえます。しかし実際に注文住宅といえば住む人の環境にあわせて設計するのが基本ですから、分譲住宅のように完成した物件を購入する形態は注文設計とは呼ばれないのです。オリジナル設計で新築する建物を注文住宅といいますので、木造在来工法だけではなく鉄筋コンクリート造や鉄骨造も入居者の環境に適した設計プランで新築すれば注文設計住宅となります。

いろいろな構造がある中でどの構造を選べばよいか悩むところですが、地域によって選択できない構造もあります。防火地域には耐火構造が求められるため、一般には鉄筋コンクリート造が選ばれますし、木造は事実上防火地域には建築できない構造となります。火災の燃え広がりを抑えるための性能がなければ防火地域には建築できませんので、燃えやすい構造である木造住宅は難しいのです。最近では同じ木質構造でもツーバイフォー工法では防火地域に建築できるものもありますが、一部の業者が取り扱うものになります。

法律や都市計画によって建てられる構造が制限されてしまいますが、木造であれば準防火地域には建築することが可能です。まずは新築予定の地域に対してどんな法制的規制があるか確認することが大切です。

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